産卵装置

 今年は結局、ビオトープと生物室で合わせて210匹が羽化しました。メスが92匹オスが118匹です。羽化成虫は産卵装置に入れて、交尾・産卵させます。産卵装置は、中に、コケを巻いたコケタワー(自分達でこう呼んでます)を入れ、下にもコケを敷きます。この中で交尾して、コケの上に産卵します。ゲンジボタルは1匹のメスが500~1000個の卵を産みます。卵は直径0.5㎜で、見つけるのが大変です。成虫は、羽化して陸上に出て来たら、すぐに相手を見つけ交尾します。観察していると、交尾をすませた成虫の寿命は短いようです。特にオスは…。ゲンジボタルの成虫の寿命は7~10日といわれていますが、今年メスが1匹、早く羽化して、オスが出てくるのを待っていて交尾ができなかったんですが、17日も生き続けて、無事交尾できました。交尾しないと長生きするような気がします。もっとも、交尾して子孫を残せたら、もう目的を達したということで、無事に寿命をまっとうしたことになるのかな。