フィルムケースを土まゆに…

今年度、上陸幼虫フィルムケースの中に入れて、蛹化・羽化させる試みにチャレンジしています。きっかけは、以前紹介した秋ボタルの実験で、温度と気圧のコントロールによって、上陸までは成功したものの、最後の羽化がうまくいかず、どの段階(幼虫→前蛹?、前蛹→蛹?、蛹→成虫?)でうまくいかないのかが、上陸後の土の中では判明できませんでした。そこで、今回、上陸幼虫をフィルムケースの中に入れて、変化がわかるようにしてしてみました。フィルムケースは、中に湿ったガーゼを敷いたもの、湿ったコケを入れたもの、生け花用のオアシスをくりぬいて土まゆ状にしたものでやっています。湿ったガーゼは、白いカビが生えたり、幼虫が溶けたようになりダメでした。そして、今日、昨年の古いコケに入れたもの2個の中に、それぞれ乳白色の蛹を観察しました。上陸して34日目のものです。いつ蛹に脱皮したかはちょっとはっきりしませんが、羽化の可能性が少し出て来ました。楽しみです。もし羽化したら、今年の秋ボタルの羽化に応用したいと考えています。