産卵装置

結局、今年は、ビオトープと生物室で合わせて210匹が羽化しました。メスが92匹オスが118匹です。それらを下の写真のような産卵装置に入れて、交尾・産卵させます。産卵装置には、水槽にコケを巻いたコケタワー(自分達でこう読んでます)を入れ、下にもコケを敷きます。この中にゲンジボタルのオスとメスを入れています。今年は、最初の交尾は5/2でした。ゲンジボタルの成虫は、羽化して陸上に出てくると、すぐに相手を見つけ交尾します。観察していると、オスとメスが出会うと、まず5~6回強く光ります。その後、全く光らなくなります。これが交尾の時の光り方なのか…、今年初めて気づきました。交尾直前に光ったのか、交尾直後に光ったのかは観察できませんでした。今後の課題です。それから、交尾をした後の成虫は早くに死にます。特にオスは早く死ぬような気がします。成虫の寿命は7~10日くらいといわれますが、今年、メスが1匹だけ早く羽化して、ずっとオスが羽化するのを待っていたのですが、交尾ができなかったそのメスは17日生きて、最初に羽化したオスと交尾しました。交尾しなければ、成虫は長生きできるのかもしれません。交尾して子孫を残すという目的を達した成虫は、長生きする必要はないとも言えます。よく観察していくともっともっといろいろな事がわかると思います。